犬ターネット

Archive : 2024年07月

娘の語学研修

語学研修(※)のために2週間ほどイギリスに渡航していた娘が無事に帰国した。

(※)世界中から集まった同世代の子たちが寮で共同生活をするというプログラム。共通言語は英語。

朝7時の飛行機到着に間に合うよう家を出て、空港の到着ロビーで待つこと30分、スーツケースをガラガラ転がす娘と合流。 再会の挨拶がナイストゥミーチューだったらどうしよう(いや、いいんだけど)、メチャクチャ暗い表情で現れたらどうしようと思っていたら「おー!パパー!ヤッホー!」と笑顔で出てきた。普通だ。

空港でちょっとお茶をして、電車に乗って帰る間、娘の口からマシンガンの如く放たれる話にずっと耳を傾けていた。

イギリスの気候最高、日本暑すぎヤバイ、ルームメイトに推しメンを見つけた、推しメンに一緒に写真撮ろうっていったら僕写真苦手なんだゴメンねって断られて悲しかった、でも推しメンはすごくジェントルマンですぐドアを開けてくれたりするんだ、ルームメイトみんなでディスコに行った、呪術廻戦に詳しいフランスのルームメイトとアニメ話で盛り上がった、イタリアの〇〇ちゃんと友達になり連絡先を交換したかったけれど連絡先がインスタだけだった(娘のスマホにはインスタは入っていない)、寮のご飯は濃い味付けでおいしかった、日本食はなかったが問題なかった、ラーメンだけ無性に食べたくなった、夜にこっそり寮を抜け出して他の寮に忍び込んで怒られた、ホームシックにはならなかった、毎日が充実していて帰りたくなかった、

などなど、青春話が次々とあふれてでてきて、総評「超たのしかった!」とのこと。

一人娘だし、蝶よ花よとまでは言わないまでも甘やかして育てている自覚はあり、旅立つ前はやはり心配で、娘自身も相当不安を感じていたようだけれど、杞憂に終わってよかった。異文化にもたくさん触れられたようで、たった2週間会わなかっただけなのに、会話の端々に出てくる単語や表現に成長を感じて嬉しくなった。

下の写真は、娘が撮影した唯一イギリスっぽいやつ(ビッグベン)。他はほとんどルームメイトとの写真ばかり。それもまた青春。

big ben


Loop Experience 2 Kinetic (耳栓) / もふネコストラップ

Loop Experience 2 Kinetic

ETYMOTIC RESEARCH という耳栓をずっと使っているんだけど、bluesky でエレガントザリガニさんが Loop というブランドを POST しており、気になったので買ってみた。

仕事したり読書したりするとき用にLOOPの耳栓ほしいなと思ってるんだけど、どのタイプにすればいいのかわからん

— エレガントザリガニ (@ezezez.bsky.social) Jul 17, 2024 at 10:45

自分が買ったモデルは Experience 2 というライブ用途のもの。パッケージがおしゃれ!色はもちろん推しの色。

Loop 耳栓

Loop 耳栓

まだスタジオでは試せていないんだけど、これがとてもいい感じ。

前述の ETYMOTIC RESEARCH は音量をガッツリ下げつつ耳障りなハイも抑えるから、スタジオ、特にドラムのシンバル類が鳴った時に威力を発揮するんだけど、ハイ落ちする分、音質はこもった感じになり臨場感は損なわれる。それでもウレタン製の耳栓なんかよりは全然よいけど。

一方でこの Loop 、装着すると音量をスッと下げつつハイ落ちがそこまでなく音質が割と担保されている。衣擦れの音(!)もクリアに聞こえるくらい。よく見ると丸い金属部分に小さい穴があいていて、そこから音を取りこみ音量をフィルタする構造っぽい。

音質に加えて装着感も抜群。前述の耳栓は耳に突っ込んだあとグリグリしながらフィットするポイント探しが必要だったんだけど、これは丸い金属部分がガイドの役割を果たしていて、迷うことなくサッと装着できてノンストレス。

値段は安くはないんだけど、耳を保護しつつ良い音質でライブを観たい人だったら、買っても損はしないと思う。


もふネコストラップ

普段使っているアルミギター、慣れてきたとはいえやはり重たく、細いストラップだと肩に食い込むし、ヘッド落ちも気になっていたから、太めで滑りにくいストラップを買った。

もふネコストラップ

商品名は「もふネコストラップ」。そのままだ。ストラップ部分はフェイクファーで、タブ部分が猫の顔になっている。長さ調節にはプラスドライバーが必要で、ちょっと長さを調整したいときは面倒だけど、逆にいったん決めてしまえばズレないし、そこはトレードオフ。

商品説明には「ピック用スリットあり」って書いてあったんだけど、どこにもなくない、、、?まあいいや、、、かわいいし、、、


LA-PPISCH Live Tour 2024 - Great Escape at Zepp Shinjuku, 20240721

いったんメモ。あとで推敲。


12,3歳の頃、友達のモッくんがLA-PPISCHのシングルCD「RINJIN」を聞かせてくれた。ンチャンチャというギター、やたら忙しいベース、「帽子をかぶった私の息子と楽しく遊ぶ」みたいな変な歌詞。B面には「美代ちゃんのXXX(※XXXは「ハッパ」が入る。ハッパ=大麻のこと)」というライブ音源が入っていてこれも変な曲。ただ、妙に勢いがあってかっこよくて、そこからファンになって35年経った今年2024年、初めて彼らのライブを観ることができた。

la-ppisch

客層は自分より5~10歳上の女性が8割って感じ。男性もそこそこ。若者は少ない。

マグミがMCで「男子の黄色い声援が欲しい!」って無茶振りしてきてウオーって応えたら「なんか微妙(笑)」って苦笑いしていた。

上田現の曲が7割、恭一の曲が3割って感じ。メンバーの上田現リスペクトを感じる。

ライブ中盤でハーメルンとプレゼントを連続で演奏した。ハーメルンもプレゼントも大好きな曲で、作曲した上田現はもう亡くなっていて、マグミのハイ落ちが顕著にも関わらずキーは下げずにかすれながら歌い通していて、そんな感じでなんかいろいろぐちゃぐちゃになった結果、泣いてしまった。最近よく泣いてしまう。

歌姫もタンポポもやってくれた。俺がリアルタイムでレピッシュにメチャハマっていた時期の曲をかなり演奏してくれて、ベスト盤みたいなライブだった。本当によかった。ずっと笑顔でステージを観ていたら顔が凝り固まってしまった。

東京ドッカーンのイントロを恭一が弾いた時に鳥肌が立った!まさかこれが聴けるなんて!この曲の tatsu のフレットレスベースがとにかくすごい。どうやって弾いてるんだこれ?

パヤパヤもマジックブルーケースも盛り上がった!フロアがユッサユッサ揺れて怖かった。

アンコール1回めでマグミがクラウドサーフ!還暦超えてるのに!

アンコール2回めはKU・MA・MO・TOでシメ!!サイッコウ

マグミが最後に「また会おうぜ」って言ってた。もちろん会いたい

BUCK-TICK からお花が届いていた。愛。

BUCK-TICK から LA-PPISCH に送られたお花

zepp 新宿、すごく音が良かったと思う。

zepp 新宿


影響を受けた音楽について

ライブを終えた後に「何のバンドが好きなのか」「どんなバンドに影響を受けているのか」と聞かれることがあって、いつも即答できないから、いったんまとめてみた。


【中学】

BOOWY

影響というよりも、ギターを始めたきっかけ のバンド。人生初のコピー曲は「No. New York」


【高校】

吹奏楽

軽音楽部に入りたかったんだけど音楽系が吹奏楽部しかなかった。なんとなしに体育館でやっていた新入生歓迎演奏会を観に行ったらエレキベースを弾いている先輩がいて(あれ?ここに入ればエレキ系が演奏できる?)と勘違いし入部した。管楽器はまったくできる気がしなかったのでコントラバスを志望したら先輩にとても喜ばれた。音楽に関する最低限のイロハはここで学んだ。生涯の友にもここで出会った。吹奏楽部がなければ今の自分はない。

Mr.BIG

友達が貸してくれた「Raw Like Sushi」を初めて聴いたとき、ものすごくうるさくてビックリした。こんなうるさいのにCDで発売していいのかと思った。そこから速弾きの沼に落ちてしまった、、、ギター速弾きバカ太郎時代に突入。

Extreme

友達からこんなのもあるよと聞かされたのがExtreme。リフが凝っていて、ノリが良くて、ヌーノがかっこよくて、どうやって弾いてるんだこれみたいなフレーズだらけでハマりまくった。more than words も勿論コピーした。

Dream Theater

2nd「Images and Words」が音楽雑誌でベタ褒めされていたから聴いてみたら俺もベタ褒めだった。複合拍子を組み合わせた無機的なシーケンスフレーズを難なくユニゾンしたと思ったらメロディアスに歌い上げたり急に速弾きがはじまったり。とにかく聴きまくりコピーした。ほんとにすごいアルバム。


【浪人】

Dizzy Mizz Lizzy

ヘビーメタルシンジケートというラジオ番組で彼らのライブ演奏が流れたんだけど、ボーカルが「next new song、、、(ギターがジャラーンと鳴る)」のジャラーンがかっこよくてヤバいと感じすぐにカセットテープに録音した。受信状況が悪くノイズだらけで曲も途中で終わっちゃったんだけど、それでも夢中になって耳コピした。後にそれが「Back-Bone-Beat」という曲だと知り、彼らは3ピースでギターボーカルであることを知り、え、ロックバンドって3人でいいの?ボーカル兼任ってありなの?と衝撃を受け、当時リリースされていたCDを全て買い漁り全曲耳コピし弾きながら歌えるようにした。念のためベースとドラムもコピーした。大学に入ったら絶対に軽音楽部に入って Dizzy Mizz Lizzy のコピーバンドを組むぞと決意した。自分が3ピースにこだわる理由もここにある。

Screaming Headless Torsos

彼らを知ったのもこの時期。当時は jazzpunk と呼ばれていて、ファンキーなカッティングからシンコペだらけのテクニカルなリフのあとでいきなりアーミングしまくりの謎のスケールアウトな速弾きになったり、演奏も楽曲も一筋縄ではいかないバンド、しかしかっこいい。これも夢中でコピーした。ドラムがすごくうまいけど妙に無機質で、最近調べたら当時のドラマーはジョジョメイヤーだったそうで。なるほどね。


【大学】

King Crimson

軽音楽部の部室見学に行ったら、先輩たちが king crimson の Red と Starless を演奏していた。なんてカッコいい歪んだベースなんだろう。大学生ってこんなにうまいのか。後に自分もクリムゾンのコピーバンドを組んだり、来日公演に行ったり、皆さんと同じ道を通った。個人的には「The ConstruKction of Light」が一番好き。次点で「Red」。

emb

軽音楽部の学園祭では卒業した先輩に出演してもらう「OB枠」があり、自分が部長のときにこの先輩バンドに出てもらったんだけど、slayer + king crimson + this heat + ジョンスペみたいなバンドで開いた口が塞がらなかった。この先輩たちからたくさんのバンドを教えてもらい、ライブに連れて行ってもらい、酒をおごってもらい、本当によくしてもらい、今でも付き合いは続いている。身近にこのバンドがいてよかった。

gaji

楽曲や演奏だけでなく、やはりギターの君島さん(現ツバメスタジオ録音技師)の佇まい、機材へのこだわり、物腰の柔らかさ&たまに出てくる当たりの強さなど、演奏面以外でも影響を受けたと思う。自分のネット上のアカウント名も君島さん由来なのであった(※君島さんはメガネをかけてギターを弾いていた → 俺も真似をした → メガネギター → mgng )。gaji が都内でライブするときはほとんど観に行った。後述する鉄かぶとでも gaji の影響を受けて作った「lacker」という曲がある。今きいたら全然 gaji じゃないけど、、、好きな曲です。

Rage Against The Machine

英語が話せる陽キャが入部してきたので、彼を誘いレイジのコピバンを始めた。レイジのライブVHSビデオはほとんど買ったと思う。おかげさまで変なギタープレイやライブアクションにも目覚めた。このバンドが母体になって「鉄かぶと」というオリジナルバンドを始めた。ライブもたくさんやった。いい思い出も苦い思い出もたくさんある。大学を卒業した後もちょっとだけ活動し、いろいろあって解散し、その後はしばらくバンド活動はしなかった。


【社会人】

Convex Level

知人から「stork」という曲を聴かせてもらったときに、日本にこんなバンドいるの!とビックリして他の曲も聴いてみたらなんとまあ多彩でポップでプログレでロックで。そんでもって3ピースだという。マジか。ライブを観に行ったらこれまたぶっ飛んだ。ステージ上でもステージを降りても楽しそう。これだ。そこからは追っかけのようにライブに通った。彼らはライブのあとにホームページにライブmp3音源をアップするんだけど、ほぼ全てダウンロードし勝手にアーカイブを作ったりした。弊バンドの初企画にも出演していただいた!自分が使っているエフェクターもギターのワタナベさんの影響が大きい(ファズとディレイだけ、みたいな)。大大大好きなバンド。


他にも影響を受けたバンドはたくさんある。31Knots, 54-71, Anekdoten, As Meias, Barbee Boys, Battles, Ben Folds Five, Deftones, Dillnger Escape Plan, Esperanza Spalding, Faraquet, Hella, Hi-Standard, Kiwiroll, Kulara, Limp Bizkit, Manic Street Preachers, Mars Volta, Medications, Megadeth, Mock Orange, Mr.Bungle, Naht, Natsumen, Nhhmbase, Owls, People in the Box, Portishead, Radiohead, Ruins, Shellac, Shudder to Think, Snot, Spasmom, Starmarcket, Steve Vai, Sumac, Super Junky Monkey, Thee Michelle Gun Elephant, This Heat, Toe, Tortoise, Volume Dealers, あぶらだこ, 武村延和, 高円寺20000Vに出ていたバンド、、、 みたいな感じで挙げていったらキリがない。


と、ここまで書いておいて、最後は EXTRUDERS の鳥山さんがブログに綴っていた以下の一節で締めます。

話はそれるが、EXTRUDERSは何に影響されたか、何を聴いてきたかなどと聞かれることがよくある。

影響されたのは先輩の音楽や今まで会ってきた友達や過ごしてきた時間とかで、聴くものはそれはもう色々。なのでそういう話は苦手です。というか、バックグラウンドが安易に透けてしまったら表現者としてどうなんでしょう。

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